40代の方で現状の会社にいることで先が見えてしまったり、方向転換をする最後のチャンスだと考えて年収アップやスキルアップを狙って、転職を考えている方もいると思います。

40代ともなると、このままで良いのだろうか考えることがあったり、色々なところで出費がかさみより給料が良い業界に転職したいと考える方も多いです。

そこで、営業職の中で給料が良いと聞く医療機器営業について解説したいと思います。

また、医療機器営業へ転職について必要な知識を紹介します。

この記事で得られる医療機器営業への転職に必要な知識

・医療機器営業とは?他の営業職とそう違うの?
・医療機器営業ならでは?転職成功させるために必要なスキルとは?
・医療機器営業にはこんな人が向いている!その特徴とは?

扱う製品によって違う?具体的な仕事内容とは?

一言で医療機器営業といっても、扱う製品によってや商社なのかメーカなのかなどによって、営業方法は変わってきます。

医療機器営業の主な仕事内容は、医療機関を訪問して医師などの医療従事者に、製品の特徴や使用方法の情報を伝えることで商品を購入してもらうことです。

医療業界といえばMR(医薬情報担当者)のイメージが強いと思います。

しかし、MRと医療機器の営業は、似ているようで全くの別物です。

医療機器営業は医療機関へのアポイントも取りやすく、医師と話をする時間もMRより長めです。

そのため、医師や医療従事者のパートナーとして実感を得やすいでしょう。

大型診断機器の営業スタイルは特殊!その内容とは?

MRI(Magnetic Resonance Imaging=磁気共鳴画像)などの大型診断機器は非常に高く、中には10億円を超える製品もあります。

そのため、医師個人に対してのコミュニケーションだけではなく、経営層へのコミュニケーションも必要です。

他業界と比較すると、その営業スタイルはかなり特殊なものとなっています。

各営業に課せられるノルマも年に1台などと非常に少ないものとなっています。

そのため大型診断機器営業の業務内容は、病院の予算案や経営の戦略についてのアドバイスも行うので、コンサルティング職に近いものとなっています。

そういった面で医師との信頼関係が生まれ、良好なコミュニケーションもとりやすいです。

〇〇を実感することができる!その業務内容とは?

手術で使うカテーテル・ステントなどの機器や、人の体内に埋め込むペースメーカーなどの機器を扱う営業の業務内容は、医師に製品の提案をしたり、手技のレクチャーを行うことです。

また、製品を導入した際に、正しく使用できているか実際の手術現場に立ち会いをサポートしたり、アドバイスや意見交換を医師から求められることもあります。

そのため、自分の介在価値を実感することができます。

営業先は病院だけではない?安定している業務内容とは?

血液や尿などの検体を検査する機器の営業の場合、営業先が病院ではなく、大学や各種検査機関ということも多くあります。

こういった検査機器の場合手術で使う機器などと比べると緊急性は低いため、比較的ゆったり働きやすいです。

検査機器の営業の特徴は、製品が一度納入されると施設が使用をやめるまで接点を持てるということです。

診断薬などの付属品を継続して購入してもらえるため、安定した売上を見込みやすく、営業としても毎回提案を行うなどするケースは少なく少ないプレッシャーで働けるということです。

医療機器営業の年収は?40代の平均年収とどのくらい違う?

医療機器営業の平均年収は、600万〜1,000万が相場となっています。

現在、40代の平均年収は528万円となっていますので、年収アップにつながります。

しかし、医療機器営業では、インセンティブを採用しているため、ノルマをどの程度達成しているか、また扱う製品によっても異なります。

その他にも、日系企業か外資系企業かによっても年収は変わってきます。

こういった点を意識して面接を受ける会社を吟味していくと良いですね。

医療機器営業ならでは?必要なスキルはこれ!

医療機器の営業だからといって、特別なスキルが必要というわけではありません。

他の分野の営業職でも扱う分野の知識は必要とされるように。医療機器営業でもスキルが必要とされます。

そこで、医療機器営業に求められるスキルを紹介したいと思います。

まず、医療機器の営業において、医師や医療従事者に話を聞いてもらうことが営業の第一歩です。

そのため、医師や医療従事者と良好な関係を築くことが重要となります。

医師や医療従事者は忙しい方も多く、中々時間を割くことができません。

そのような状態でも話を聞いてもらうためには、信頼関係が最も重要です。

更に気難しい方もいるため、良好な関係を築くためには高いコミュニケーション能力が求められます。

コミュニケーションの取り方を工夫して、医療関係の方から信頼を得られるようにしましょう。

このことは医療機器営業に関わらずどの業界でも必要とされることなので今まで営業をされていた方であれば、スムーズに行える場合が多いです。

医療業界にも時代の波が!医療業界に必要なもう一つのスキルは?

40代転職

営業の基本は、自分が担当する得意先を訪問して話をすることです。

加えて、突発的な依頼などに臨機応変に対応できる能力も求められます。

病院やクリニックなどの突発的な依頼には、人命に関わることもあります。

そのため、緊急な依頼に対応できるフットワークの軽さが、医療機器営業には重要です。

最後に、最近ではITを活用した高性能な医療機器が増えています。

それに比例して、そのような機器を扱う病院やクリニックなども増えています。

しかし、どんなに優れた高機能な医療機器であっても、扱う営業がその機器の特徴や使用方法を知っていなければ話になりません。

そのため、医療機器営業では医療そのものへの興味や医療機器と、それを支える技術の知識が必要ですので、それらを学ぶ意欲が重要となってきます。

医療機器営業に向いている人とは?特徴を解説

医療機器営業にとって、重要なのは医師や医療従事者と良好な関係を築き、信頼してもらうことです。

そのために、高いコミュニケーション能力はもちろん必要となりますが、その他にも重要なスキルや資格があります。

そこで、医療機器営業にはどのようなスキルや資格が必要なのか、どのような方が向いているのかということを紹介したいと思います。

まず、医師や医療従事者との関係を良好にするためには、信頼されることが大事です。

専門的な知識を踏まえて、問題を解決する案を提出することができれば信頼を得ることができます。

製品を導入してもらうためには、自社製品がどのように作用して、企業が抱えている問題を解決するのか、効果を得られるのかということをアピールしなくてはなりません。

ちゃんと納得できる、的確で最適な解決策を提出できれば、信頼に繋がりますので、専門的な知識を身につけ、相手の立場になって考えましょう。

これはどの営業でも全般に言えることですが、医療業界では気難しい医師がいたり、人命に関わることなので責任が思いという点が医療機器業界の特長ですね。

ノルマを達成するために重要なスキルとは?

医療機器の営業では、直接営業先へ行き、直接自宅に帰るというのが基本スタイルです。

このように直行直帰であれば、自分の意思で自由に行動できるため、一日中病院などの営業先で待ち続けることも可能です。

しかし、管理能力、自己管理能力をしっかりしていなければ効率が悪く、ノルマ達成できない場合もあります。

そのため、しっかり計画を立て、その通り動ける実行力が大切です。

このようなことから、医療機器営業に向いている方は計画性があり、管理能力がしっかりしている方といえるでしょう。

医療機器営業への転職で注意する点とは?

医療機器営業に限ったことではありませんが、40代の採用は少ないというのが現状です。

採用が多いのは営業マネージャークラスで、マネージャーとしての採用となります。

そのため、一般的な求人広告に載ることはありません。

また、仮に求人があっても、転職市場からマネージャーを採用するとリスクを生じてしまうため、ハードルは決して低くありません。

企業側においてマネージャーは会社の内部事情や自社製品のこと、また社員との人間関係などを熟知していることから、一般的には内部昇格が適切だと思っています。

その枠を外部の人材で埋めるということは、一種の賭けとなってしまいます。

そのため、わざわざ会社側が外部からマネージャーを募集する背景を熟知し、自分がその条件を十分満たせるか、しっかり業務を棚卸しした上で面接に臨みましょう。

40代で医療機器業界に入るためには協力者を見つけることが必須

ここまで、医療機器営業について紹介してきました。

扱う製品によって業務内容や年収が変わることがわかったと思います。

そして、転職が難しくなる40代の方であれば、転職エージェントを利用しての転職活動を行ったほうがいいでしょう。

医療機器の営業は公開求人ではなく、非公開求人となっており、企業側が実績のある方をスカウトしていることが多いためです。

転職エージェントであれば非公開求人の情報を多く持っていますし、自分のスキルや経験にマッチした求人を紹介してくれます。

そのため、難しいといわれる、40代で医療機器営業への転職も成功できる可能性があります。

専属のキャリアアドバイザーが転職に関する相談に乗ってくれ医療機器業界に入るためのポイントを教えてくれたり、医療機器業界に入るために有効な履歴書や職務経歴書の添削、面接対策なども行ってくれますので、一人で転職活動を行うより圧倒的に転職確率が上がります。

繰り返しますが医療機器営業の求人は非公開求人が多いので、非公開求人の情報を多く持っている転職エージェントにコンタクトを取ることが非常に重要になってきます。

転職エージェントを活用しながらこの記事で紹介したスキルなどを参考に、転職活動をしてください。

医療機器営業へ転職できる3ヶ条識

・今まで培ってきた経験を活かして関係を良好にし、信頼を得る
・臨機応変に対応でき、フットワークが軽い
・向上心が高く、意欲がある