40代ですと、家族を養っている方も多いと思います。
だからこそ、余計に年収への不安は大きいものだと思います。
転職によって年収がダウンするのではないかと心配されている方は多いでしょう。
そこで今回は、40代の転職で本当に年収は下がるのか、年収を下げずに上げる方法はないのか、年収について知っておきたいポイントについて紹介したいと思います。
あわせて、40代転職者の年収事情についても考察していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
・年齢の壁を超えるために
・40代転職者は必ず年収ダウンする?
・福岡県での転職成功確率がグッと上がるコツとは?
・40代転職者でも年収アップする秘訣
転職で年収がダウンするのは◯◯歳!
転職者の給与がどう変化したかについては、民間企業なども調査してデータを持っています。
しかし、最も信頼するべきなデータは、厚生労働省が発表している「平成27年転職者実態調査の概況」でしょう。
この調査によれば、転職して年収がアップした方が40.4%、逆にダウンした方が36.1%となっています。
つまり年収アップした方の方が多いということです。
この結果を見て転職で年収ダウンするのはただの噂でしかなかったの?と思う方が多いと思いますが、そう単純なことではありません。
それは、転職者の年収の減少割合が増加割合より多くなる分岐点が45歳だからです。
年齢別年収ダウン一覧
減少した割合を年齢別に書くと、
40歳〜44歳=33.0%
45〜49歳=39.3%
50歳〜54歳=46.6%
55歳〜59歳=45.9%
60歳〜64歳=59.9%
65歳以上=52.9%
と年齢が上がれば上がるほど年収ダウンした割合が増えているのがわかります。
これらからわかるように年収ダウンする転職者が大きく増えるのは45歳以上ということです。
しかし、45才以上であっても年収ダウンするかアップするかは人それぞれです。
では、どんな方が年収ダウンするのか、逆にアップするのか特徴を見ていきましょう。
40代転職者で年収ダウンしてしまう人の特徴
40代の転職には年収ダウンのリスクがありますが、年収が大幅にアップした方もたくさんいらっしゃいます。
では、年収ダウンしてしまう人とは具体的にどんな方なのでしょうか。
年収の判断基準は各社さまざまなので一概には言えない部分もありますが主な特徴を紹介したいと思います。
未経験の業種・職種に挑戦
もっとも年収ダウンに繋がりやすいのは、40代で未経験の仕事にチャレンジする方です。
20代と若い方ならまだしも、戦力になるか分からない40代の人材なんてリスクが高すぎてどの企業も欲しがりません。
採用担当者だって自分の評価を下げたくありませんから、リスクのある人材はなるべく採用したくはないんです。
年齢や経験を問わず採用してくれる会社もありますが、未経験分野への転職の要望を叶えたいなら年収ダウンは覚悟した方がいいでしょう。
自分の経歴・スキルを過信
次に挙げられるのは自分自身を過大評価している場合です。
転職経験がゼロの方や以前の転職から10年以上経っている方によく見られる傾向で、今までの職場でどれだけ評価されていたとしても、転職先で同じように活躍できるとは限りません。
自分では誰よりも仕事ができると思っていても、世間一般の基準では中の下だったりします。
転職後の年収は、あくまで転職先の評価基準がベースになりますので、今までの経歴やスキルを過信しないように注意してください。
自分自身のおおよその市場価値は転職サイトで数分で調べられますので、退職前に確認しておくのもいいでしょう。
転職関係のサービスに登録すると、たくさんメールが届いたり、電話がかかってきたり、何かと面倒だったりします。
しかし、会員登録不要で表示される質問に答えるだけで3分ほどで調べられるサイトもあり、すぐに自分の市場価値を調べることができますので利用してみてください。
スキルや経験はあるのに落ちるのは?
スキルと経歴はそこそこなのに転職スキルがあまりにも低い方も年収ダウンしてしまう可能性があります。
具体的には、職務経歴書の書き方が悪かったり、面接になるとうまく話せなかったり、グダグダになってしまう方です。
職務経歴書なんてめったに書くものではありませんから、悩んでしまうのは当たり前のことです。
しかしちょっと検索すれば職務経歴書の書き方はたくさんでてきます。
転職エージェントを利用すれば、無料で添削もしてもらえます。
ひと手間かければ解決すること、簡単なことで、こんなことですら面倒臭がっては転職に失敗しやすいのは当たり前のことです。
面接も同じように、苦手意識を持っている方もたくさんいあらっしゃると思いますが、そんな方こそ事前の練習が大切です。
あなたの人生を大きく左右する重大なイベントなのにも関わらず、裸一貫で飛び込むなんて賢いとは言えません。
受験勉強をしないで東京大学に合格できないのと同じで、年収を下げたくないなら、きちんと時間と手間をかけて対策しましょう。
40代転職者で年収アップする秘訣
年収が上がれば貯蓄もコツコツ増やせますし、子供が私立大学に進学してもなんとかなるでしょう。
今の職場で働き続けて着実な年収アップを期待できるなら、無理に転職する必要はありませんが、なかなか年収アップを望めなく転職したいという場合は、年収アップを実現できるように真剣に考えてみましょう。
とはいえ、40代の転職は簡単ではありません。
リスクもたくさんありますが、40代で転職する歳、どのようにしたら年収ダウンしないか、年収アップにつながるか見ていきましょう。
今まで培ってきたスキルや経験が物を言うのか
会社が40代の人材に何を求め、どんなことに期待するか、採用担当者の立場になって考えてみましょう。
20代や若い方みたいなフレッシュさではないと思います。
一般論として、中途採用で40代に求められるのはスペシャリストやマネジメントです。
大きな実績を残していることの経験なら自信があるなど、自信を持ってアピールできる実績がある40代の方は、求める条件がうまくマッチできれば大幅な年収アップも期待できます。
何か一つでもアピールできる材料があれば、書類選考や面接を突破するための大きな武器になります。
また、転職市場において、肩書はあまり重要ではありません。
大切なのは、そのポジションでどんな仕事をして、どのような実績を残してきたかなので、前職では部長だったから、役職だったから転職もすぐに決まるだろうなどと安易に考えるのはやめましょう。
プレイングマネージャーとして自分自身も現場に出ていたか、部下のサポートに徹していたかなど、仕事内容も職場によって様々ですので、部下たちをどれだけ育てられたのかという点が重要になってきます。
管理職としてアピールできる経験や実績について、今までの経歴を整理しながら考えて、それを転職の際にアピールできれば年収アップにつながります。
専門分野がある!どんな求人を狙う?
企業が労働者に給与を支払うのは、その人の労働力が会社に必要であり、利益を生むと判断しているからです。
つまり、今まで自分が培ってきた経験や知識が強く求められる会社に転職すれば、会社があなたを必要とする分だけ、高い報酬を受け取れる可能性が高くなります。
ですので年収アップしたいのなら、あなたの経歴が評価されるところや、専門と呼べる分野への転職をおすすめします。
転職エージェントを最大限に利用する
自分自身の市場価値や希望する企業の年収相場があまり把握できていない方や、社外にあまり人脈がない方は、転職エージェントを利用する方がいいでしょう。
先程説明したように、40代に求められるのはスペシャリストやマネジメントのスキルです。
ですので、募集人数は少ないですし、重要なポジションを担うことも多いため、転職エージェントでしか公開してもらえない非公開求人で募集する企業も中にはあります。
また年収ダウンしないため、あなたの経歴やスキルでどのくらいの年収を目指せるのか、どんな強みをアピールするべきか、客観的にアドバイスをしてくれます。
リスクの高い40代の転職だからこそ、プロのサポートを受けながら身長にすすめることをおすすめします。
まとめ
これまで40代転職者の年収事情について説明してきましたがいかがだったでしょうか。
20代や30代と違って40代からの転職は年収がダウンするという風潮がありますが、40代だからという年齢だけの問題ではなかったのがわかったと思います。
基本的には年収ダウンすると思っていても間違いではありませんが、自分次第で年収アップすることは可能です。
年収アップの秘訣や年収ダウンする人の特徴を参考に転職活動してみてください。
・経歴やスキルとのマッチ度が高い求人を選ぶ
・スペシャリストやマネジメント能力が高い
・転職エージェントを利用する