知らない方もいらっしゃると思うので、まずは大手企業の関連子会社とは、どういうものか説明したいと思います。

大手企業の関連子会社とは、基本的に親会社が子会社の株式の50%を親会社が保有していれば会社の子会社と認定されます。

また、100%株を保有していれば完全子会社と呼ばれます。

今回は40代で大手100%子会社、完全子会社に転職しようと考えている方に、どんなメリットやデメリットがあるか、またどんな方が向いているのか紹介したいと思います。

この記事で手に入れられる知識

・そもそも大手100%子会社とは?
・大手100%子会社を選ぶべき5つの理由
・大手100%子会社に向いている人、向いていない人とは?

大手100%子会社ってなに?親会社と子会社の違い

親会社と子会社では基本給が違うことや受け入れられる福利厚生が違うなどの違いがありますが、どの程度親会社と違うかは子会社によります。

中には、親会社よりも子会社の方が基本給が高いというところもあったり、福利厚生が親会社である大手企業と子会社で変わらない企業もあります。

大手企業の子会社に転職しようと考えられている40代の方は、大手企業とその子会社との関係性を調べたり、条件の違いを調べておくといいでしょう。

40代転職者が大手100%子会社を選ぶべきメリット5選

40代の転職先として大手企業100%子会社を選ぶ際には、大きなメリットが5つありますので紹介したいと思います。

まず1つ目が年間の休暇数などの勤務体系です。

大手企業100%子会社の年間休日数を見ると親会社に準じている場合が多いので、平均的にみると休日の日数は多いですし、残業などの勤務管理についても厳しく管理してくれている場合が多いです。

子会社であっても何か問題があると親会社への問題として消費者に受け止められてしまうので、独立系の中小企業と比べるとしっかりしている傾向があるため、優良ホワイト企業がそれなりにあります。

無茶難題で理不尽な勤務をさせられないことは大きなメリットです。

子会社の年収は良いって本当?

給料も同規模の独立中小会社に比べ、親会社の資金力を活用できるなど会社としての基盤がしっかりしているので、高い傾向にあります。

また、業績によっては親会社よりもボーナスが高いというケースもあります。

給料は労働に対する対価としてとても大切なもので高い方がいいですが、子会社であってもしっかり結果を出せば報われるケースが多いです。

転職難易度は?大手と比べるとどうなの?

40代転職

日本国内のみならず、世界でも名前が通じるうような大手企業の場合、転職希望者も圧倒的に多いためライバルがたくさんいます。

そして、大手企業100%子会社といえども、条件がよくそこそこの規模の企業となると倍率はそれなりに高くなり決して簡単に入社できるわけではありません。

しかし、大手企業100%子会社は大手ほどのライバルはいないことが多いですし、親会社と比べるとかなり競争率は低くなります。

また、親会社が有名な大手企業だと分かりづらい会社もあり、そういった会社はネームバリューの低さから良い会社であっても競争率が低い場合が多いので狙い目だったりします。

よって、大手企業100%子会社であっても目立っていない会社を探してみるのも良い戦法だと思います。

大手企業の福利厚生は充実しているが大手100%子会社は?

大手企業といえば、充実した福利厚生で有名です。

そして、大手100%子会社でも福利厚生は親会社である大手企業が実施しているものを利用することができる場合がほとんどです。

格安で団体保険に加入したり、施設を格安で利用できるなど、独立中小企業では受けることができない福利厚生の恩恵を受けることができます。

よって、大手企業に転職するのが難しい方は、同じように福利厚生の充実している企業の子会社を狙うといいでしょう。

倒産のリスクってあるの?安定性は?

例え子会社の業務が悪化したとしても、親会社である大手企業が健在なら倒産するリスクは低いです。

そういった場合には、親会社である大手企業から資金援助や経営の見直しといったことが行われるので、一般の企業よりも倒産のリスクは低いでしょう。

しかし、会社自体が安定しているかどうかは親会社次第ですし、子会社の売却という可能性もあります。

よって、絶対に大丈夫ということはありませんが、それでも安定性は高い方であると言えますので、こういった企業の倒産リスクの面からも大手企業の子会社は狙い目ですね。

40代転職者が大手100%子会社を選ぶデメリット5選

あなたが大手100%子会社を選ぶことはメリットばかりではありません。

ここではあなたが大手100%子会社を選ぶデメリットも紹介していきます。

こういったデメリットも理解した上で大手企業の子会社を選んでいってあなたの転職活動を成功させていきましょう!

給与など、親会社とどう違うのか?

もしあなたが大手企業の子会社に入社し、親会社の社員と全く同じ仕事をしていたとしても給料は親会社にかなわない可能性もあります。

ボーナスは前年の利益次第なので、親会社を上回ることは少ないですが、毎月の給料は大手100%子会社自体の規模によって親会社の60%〜90%になってしまうこともあります。

また、福利厚生に関しても、親会社と完全同じ大手100%子会社もありますが、そうでない可能性もあります。

大手100%子会社の待遇については求人票などから確認できるので一度確認してみるといいでしょう。

親会社へ出向することもあるの?

転職 地方

全員ではありませんが、勉強のためや親会社の人手不足を補うためなどで、子会社から親会社に数年出向する可能性もあります。

親会社で自分よりも給料が高い方たちの中で同じ仕事をする、子会社という立場で肩身の狭い思いをしながら仕事をする可能性があるわけですから、中には嫌になってしまう方もいるかもしれません。

しかし、そんな中で仕事ができるのは良い経験になりますし、自分のスキルアップのためになる可能性もありますので、必ずしも悪いというわけではありませんね。

上の立場になりたいけどなれるの?

基本的に人事も親会社である大手企業に握られているため、大手100%子会社でいくら頑張っても出世の道が閉ざされるという可能性はあります。

大手100%子会社の場合、上の立場になればれるほど、その会社出身ではなく親会社出身の方の割合が高くなるものです。

決まった数の役職に対し、せっかくその枠が空いても大手100%子会社からではなく親会社からの転籍で埋められてしまうというのはありえます。

もちろん生え抜きで出世していく方もいますが、ハードルはかなり高いものなのでその点を意識する必要があります。

親会社中心?経営方針や経営状況は?

親会社が経営方針を変えれば、子会社もまたその方針に従わないといけないというケースが多いです。

親会社の経営状態が悪くなれば、子会社がいくら調子が良かったとしても、その影響を免れることはできません。

良くも悪くも、親会社の影響を強く受けることはデメリットとなるでしょう。

売却や合併することも!?

基本的に大手企業は親会社である自社を優先します。

ですから子会社の業績が落ちるなど足手まといになると判断したら切るという判断を下すこともあります。

そういった売却や合併の中で子会社社員のリストラなどが行われる可能性もあります。

向かない人の特徴3選

40代が大手100%子会社に転職する場合には、メリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

それでは、ここからは大手100%子会社への転職が向いていない方の特徴を紹介したいと思います。

高い役職が欲しい人

会社内で出世してそれなりの地位を得たいと考えている場合は子会社に転職することは向いていない可能性があります。

やはり子会社には親会社から幹部候補の社員が入社してきていきなり要職につくということが結構あります。

よって、しっかり仕事をして会社で高い地位に付きたいと考えている場合は避けたほうが良いでしょう。

しかし、子会社でもやりがいを持って仕事をしている方も多くいますし、そういった会社でのポストに興味が無いという場合は労働環境もしっかりしていることが多いですし狙い目と言えます。

スケールの大きい仕事がしたいけど出来るの?

向上心が高い方は、様々なチャレンジや思考の深堀を行うことに喜びを感じます。

しかし大手100%子会社ではチャレンジングな仕事やスケールの大きい仕事はなかなか回ってきずらいです。

またプライドの高い方は親会社の社員よりも優秀だったとしても大手100%子会社の社員だというだけで チャレンジングな仕事やスケールの大きい仕事 につけないことに反発を覚える場合もあるでしょう。

そういう40代転職者の方は大手100%子会社に向いていません。

向上心は邪魔?転職に向かない人とは?

大手100%子会社の社員は親会社の社員にポストを取られてしまい出世しないことが多いです。

親会社(一部上場企業)であれば、頑張って役員になれば年収数千万〜数億円まで狙えることもありますが、大手100%子会社の場合、頑張って働いても従業員で終わってしまった場合年収は1,000万円程度で頭打ちになってしまいます。

なので、40代転職者で出世して一般のサラリーマンより大きく給与を上げたいと考えている方には大手100%子会社は向いていません。

向いている方の特徴3選

40代が大手100%子会社に転職する場合には、メリットもありますが、もちろんデメリットもあります。

それでは、ここからは大手100%子会社への転職が向いている方の特徴を紹介したいと思います。

ステータスや知名度へのこだわり

40代で大手100%子会社へ転職する場合は、大手企業のネームバリューはありますが、親会社の社員ではありませんので、子会社としてのステータスや知名度はそれほど高くない場合があります。

そういった ステータスや知名度にこだわらず、子会社勤務ということを気にしないのであれば勤務体制もしっかりしており満足度の高い転職になるでしょう。

給与よりも〇〇が大事?

年収500万円程度あればいいなど、ある程度の収入があればいいと考えて、お金よりも時間や良い労働環境がほしいと考えている40代転職者の方は、大手100%子会社に向いています。

逆に、40代転職者で一般的なサラリーマンの年収よりも高収入を狙いたいのなら大手100%子会社は向いてないでしょう。

例外もありますが、基本的には大手100%子会社は大手企業ほどの収入ぬがならないケースがほとんどなので、高収入を狙いたいという方は親会社である大手企業を狙った方がいいでしょう。

勤務地に対する柔軟性があるかどうか

転職 地方

大手100%子会社に転職した場合、ずっと子会社勤務ではなく大手企業に出向などで配属される可能性があります。

よって、生活の拠点を移せる柔軟性があるかは見落としやすいポイントです。

もし、家族の事情などで転勤ができないなどという場合には大手100%子会社への転職は良く吟味する必要があります。

どこに支店があるのかを確認したり、面接時に転職の可能性は無いかなどを確認する必要がありますね。

40代でも入社しやすい優良ホワイト大手100%子会社の見つけ方

40代転職者に向いていて優良な大手100%子会社を効率的に見つける方法をここでは紹介していきます。

  • 大手企業の社名をそのまま使っていないかを確認(大手企業の名前を使っていない場合競争率が引低い可能性が高い)
  • 転職エージェントのキャリアアドバイザーに確認(特に大手企業の名前を使っていない子会社を見つけやすい)
  • 情報収集(親会社と同じ業種か?支店数、支店の場所)

上記のことを意識することであなたが40代でも優良な大手企業子会社への転職の成功率が上がっていきます。

非公開求人も?転職エージェントを最大限に活用しよう!

今回、大手100%子会社のメリットやデメリット、大手100%子会社が向いていない人、向いている人の特徴を紹介してきました。

条件が良い企業がたくさんあるのに、ただ大手100%子会社だからといって選択肢を一つ捨ててしまうのはもったいないです。

ぜひ今回紹介したポイントを確認しながらあなたの転職先候補として情報を集めてみることをおすすめします。

また、転職エージェントであれば、優良ホワイト企業である子会社の非公開求人も多数あり、転職サイトのスカウト機能をうまく利用すればオファーがくるかもしれないので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

40代転職

いかがでしたでしょうか。

どの企業にも言えることですが、もちろん大手100%子会社にもデメリットはあります。う

しかし、それ以上に魅力的なメリットも多く大手100%子会社は優良ホワイト企業であると分かったと思います。

そこで、この記事を読んで選択肢の一つにしてみたり、また40代で大手100%子会社に転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

40代で大手100%子会社に転職できる3ヶ条

・行動力がある
・ステータスや知名度にこだわらない
・給与よりも時間が大事