こんにちは、転職40です。

転職を行なう際に必ず聞かれることが前の会社の『退職理由』です。

転職の場合は必ず一度以上会社を辞めているわけですし、この退職理由は必ず聞かれることで答え方によってはマイナスなイメージを持たれてしまうこともあるものなのでしっかり準備をする必要があります。

今回は退職理由のランキングからそれぞれの退職理由に対してどう答えていくのがベストかということをお伝えしていきます。

あなたもこの記事を参考にして転職時に必ず聞かれる退職理由に対して万全の準備をしておきましょう。

この記事で手に入れられる知識

・退職理由のランキング
・種類別面接返答例
・試用期間中など短期で退職した場合の伝え方
・退職理由の伝え方に失敗しない重要な3つのポイント

退職理由のランキング

退職理由 ランキング

退職理由のランキングは下記の通りです。

第1位 人間関係/パワハラ、セクハラ、いじめなど
第2位 給与/低賃金、残業代未払いなど
第3位 労働環境/残業、休日出勤など
第4位 仕事内容/面白みが無い、やりがいが無いなど

こうして順位を見ていくと納得の順位ですね。

僕も会社を辞める理由は人間関係でしたし、僕の知り合いもだいたい上記の理由のうちのどれかで辞めていますね

それではこれらの理由に対して転職時の面接でどう答えていけば良いかを紹介していきます。

伝え方で被害者でも問題があると思われるパワハラ、セクハラ、いじめ退職

パワハラ 退職

会社を退職した理由で人間関係は最も多い理由です。

しかし、人間関係は人によって感じ方が違う部分でもあります。

たとえば営業をしていて目標達成できなかったときにそれを強めに指摘されただけで、パワハラと言う人もいるかもしれないですし、正直パワハラやセクハラも極端な言動や行為の場合以外は言う人や言われる人との関係性でそう言われることもあるし、言われないこともある曖昧なものです。

いじめに関してももちろんいじめる方は悪いのですが、いじめらる原因は何だったのかということは面接官も気になるところだと思いますが、『いじめられた原因はなんだと思いますか?』というのは面接官も聞きづらいことだと思います。

よって、もちろんセクハラやパワハラ、いじめをする人は悪いんだけどそれをされたのは、この人にもなにか問題があったのではないか?と考えられてしまう可能性があります。

これは悪意を持ってそう考えるのではなく、自然とそう考えてしまうものです。

他にも『セクハラを受けました』とだけ伝えられた面接官は自分の会社でも些細なことでセクハラと言われるのではないかという懸念を持つ可能性があります。

パワハラ、セクハラ、いじめを面接官に伝えるべきか?

よって、パワハラとかセクハラ、いじめをされたということは安易に言わないほうが良いです。

また、会社や上司の落ち度を言い過ぎないということも大切です。

悪く言い過ぎるとパワハラやセクハラのときと同じように採用したら自分たちもこのように言われるのではないかという懸念を持たれる場合もあります。

よって、もし会社や上司の落ち度を伝える場合は自分にも非があったことを認めつつ、客観的な事例や数値等を出してどういう点でそう感じたのかということを客観的に判断できる形で提示していきましょう。

こういったことがあったが、そういった経験をもとにどういうことを意識して今後どうしていきたいのかをメインに伝えていくと良いですね。

そうすることでマイナス面も人のせいにせずにプラスに考えられる前向きな人だと判断してもらいやすいです。

回答例 人間関係/パワハラ、セクハラ、いじめでの退職時

退職理由 回答例

前の会社は社長が営業出身で営業の結果に対して非常に強いこだわりを持っていました。

もちろん営業は結果は大事だと認識していますし、改善案などを言って頂くことは大事なことで非常にありがたいとおもっていました。

しかし、その指摘が毎日のようにあり、毎回数時間の時間をとるという状況で業務にも差し支えるようになってきてしまいました。

自分でも日々改善すべく行動し意識もしていましたが、指摘がかなりの時間を取ることが増えてきており、なかなか自分で工夫をして改善案を考える時間が作れませんでした。

今後は自分でも改善点を考え行動できる環境があればと考えています。

お金のことしか考えていないと思われる低賃金、残業代未払い退職理由

2番目に多い退職理由は低賃金、残業代未払いなど給与や待遇面に関することです。

低賃金、残業代未払いなど待遇面のことを面接官に伝える場合には、具体的な数値も出さずにただ『賃金が低かった。』というような形で伝えてしまうと、面接官は自分の会社の給料でこの人は満足するのだろうか?また自社の給与条件でも給料が良くないという理由ですぐに退職してしまわないかと思う可能性があります。

また、伝え方によってはこの人は単純に待遇面でしか会社を見ていないのではないかと思われる可能性があります。

もちろんプロなので給与など待遇面にこだわるのは当然なのですがあまりにもそれを前面に出しすぎてしまうと印象がわるくなる場合があります。

残業代に関しても『残業代が支払われなかった』とだけ伝えると特に中小企業であれば月○時間までなど支払額に制限を設けている場合も多く、残業代が満額支払われるということはなかなか難しい場合が多いのが現状です。

しかし、そういった条件に対しても『残業代が支払われなかった』と言われるのではないかという懸念を持つ面接官もいる可能性があります。

給与面での不満をうまく伝える方法

給与面などの条件面のことを面接官に伝えるときは具体的な数値を用いて伝えるということが重要です。

例えば月間140時間以上の残業に対して一銭の残業代も支払われなかったなど、具体的かつ客観的に見ても常識から乖離していると思える数値を提示すべきです。

条件面の悪さを転職の理由として伝える場合は、このように具体的な数値を提示することが非常に重要になります。

ただし、給料が支払われなかったというような、明らかに会社に非があることが明確な場合は率直に面接官に伝えても問題ないです。

こういった点を意識して答えていくようにしてください。

回答例 給与/低賃金、残業代未払いでの退職時

退職理由 返答例

私は○社では○人の部下がおり営業実績も試行錯誤しながら積んでいき、○○といった実績を出すことができそれなりの貢献は出来てきたと自分では考えています。

そういった状況であっても前の会社は年功序列の考えが強く、条件が変わることはほぼありませんでした。

もちろん給与が全てではないですが、今後の生活や人生設計を考えていくと給与条件に改善が必要だと考えました。

また、毎月140時間ほど休日出勤も月に5回ほど行っていましたが、残業代や休日出勤代が出ることはありませんでした。

こういった状況に改善をお願いしてきましたが、どうしても受け入れてもらえずやむを得ず退職することになってしまいました。

今後 はこういった条件面など入社前に行なうようにして、このような不本意なことが起きないように意識していきます。

このような形で具体的な数値を出しつつ、ただ条件面だけを見ているわけではないということを伝えながら面接官に訴えかけていくことが重要です。

また、今回の例文では給与の条件面について話しをしていますが、もしそういったことが苦手だという場合は給与の交渉等を転職エージェントのキャリアアドバイザーに依頼するという方法もあります。

そちらのほうがあなたの会社に対する印象が悪くなる可能性が低いですし、キャリアアドバイザーは給与交渉になれており転職エージェントの後ろ盾も利用しながら交渉してくれるので成功する可能性も高いです。

よって、給与交渉がしづらいとか苦手だという場合はキャリアアドバイザーに給与交渉をお願いすることも検討すると良いですね。

伝え方を間違えると面接官に警戒される労働環境/残業、休日出勤での退職

残業が非常に多かったということや休日出勤を退職の理由にする場合も、具体的かつ客観的に見て常識からかけ離れていた環境だったということがわかりやすいように伝える必要があります。

正直多くの企業では多少の残業や数ヶ月に1回程度の休日出勤はあるものです。

よって、退職理由に『残業があった』『休日出勤があった』とだけ伝えると面接官は多少の残業や休日出勤は自分の会社にもあるので、そういったことに対しても不満を持つような人なのではないかと考えられる可能性があります。

よって、面接官がそういった疑問や懸念を持つことを先回りして、前にいた会社はどれくらいの残業時間や休日出勤だったという客観的に判断できる数値をしっかり提示して、そういった極端な状況だったので辞めただけで、常識の範囲内の残業や休日出勤であれば対応するのは問題ないということがわかるようにしたほうが良いです。

またこういった条件面の場合でも事前にしっかり確認しなかった自分にも落ち度があったなど自分の非も認めるような発言をすることでより面接官の信頼を勝ち取れるようになります。

前の会社のネガティブなことだけを伝えずに必ずその原因が自分にもあった可能性を伝えつつ、どう改善していくのかという改善策も伝えていきましょう。

回答例 労働環境/残業、休日出勤

退職理由 返答例

○社では毎月150時間を超える残業があり、休日出勤も月に10回程度あり心身ともに大きな負担がかかっていました。

このままでは自分のみならず他の社員も体調を崩し会社に迷惑がかかると考え、こうした残業、休日出勤を減らして労働環境の改善が行われるように業務の効率を上げる工夫をしたり、上司にお願いするといったことをしました。

しかし、こういったことをしても労働環境の改善が行われず、不本意ながら退職をしました。

しかし、こういったことで退職することで相手の会社にも迷惑をかけたと思うので、次からは●●して会社に貢献できるようにしていこうと思います。

答え方に特に注意が必要な面白みが無い、やりがいが無いという退職理由

仕事をしていく中で面白みがなかったり、やりがいがないと感じて辞めるという場合は伝え方に特に注意が必要です。

面白みややりがいといった感覚は本人の主観で大きく変わるもので、伝え方によってはどの会社に入社しても面白みややりがいがないと感じやすい人だと面接官に警戒される可能性があります。

よって、面白みがなかったり、やりがいがないという理由で辞めることを伝える場合はまず『新しいことに挑戦したくなった』『多くの人に役立つようなことをしたくなった』などプラスの言い方に言い換えて伝えるというような工夫がまずは必要です。

そして、今後は新しい会社でどのように新しいことに取り組んでいくのかや、どういったことを心がけて顧客に価値提供したいのかということを伝えていく必要があります。

そうすることで面接官も前向きに捉えてくれる可能性が上がります。

回答例 仕事内容/面白みが無い、やりがいが無い

退職理由 返答例

前の会社では主に事務機器の販売を行ってきました。

事務機器の販売でも学ぶことは多かったのですが、営業をしていく中で価格だけで競争することが多く、そういった経験から価格だけでなくお客様としっかり話し合ってお客様に合った提案をしたいと考えるようになりました。

また、しっかり提案を出来たほうがお客様に喜んでいただけることが多く、提案営業に強く興味を持つようになりました。

よって、より提案力をもとめられる御社のようなITサービスを提供している会社で働くことに強い興味を持っています。

御社のような新しい環境や業界に挑戦するということもそうですし、御社の提案営業という部分に強い興味があるので、提案面を強く意識しながら顧客に価値提供して貢献したいです。

ブラック企業に入社し試用期間中の退職など短期退職を突っ込まれたときの面接での受け答え方法

最近はブラック企業に入社してしまい試用期間中に退職してしまうといった短期退職をしてしまったという方が増えています。

短期退職をした場合は給与や労働環境のことを伝える時以上により具体的な数値を提示し客観的にどうブラック企業だとあなたが判断し、退職したのかということを伝える必要があります。

最近はブラック企業が増えていることもあり、『ブラック企業』というキーワードを使えばそれで伝わるだろうと考え『ブラック企業に入ってしまった』とだけ答えてそれで返答が終わってしまう転職者も増えていますが、ここでも『具体的かつ客観的に』ということは強く意識していきましょう。

回答例 ブラック企業に入社し試用期間中の退職など短期退職

退職理由 回答例

前の会社では残業時間が月に130時間をほぼ毎月超えていました。

また休憩時間も1日に10分程度あった程度でそれまで通しで仕事をすることがありましたが、入社時にそういった説明もありませんでした。

そのことについて改善策を考えて上司にも相談しましたが、全く聞いてもらえず状況が改善することはありませんでした。

そういった状況で多くの社員が退職していき、その社員の仕事も自分に回ってくるということが繰り返されており、このままでは精神的にも体力的にも限界が訪れることが予想されました。

よって、入社してから短期間ではあったのですが、やむを得ず退職することにしました。

しかし、短期間で辞めてしまったということは少なからず相手の会社に迷惑をかけていることと思いますし、今後は入社前にしっかりと条件等の確認を行ってから入社することでこういったことは避けられるようにします。

といったように具体的な数値の提示とブラック企業であっても入社した会社に対する気遣いもあって、それを防ぐ意志もあるということをアピールしてその経験からしっかり学んでいるということをアピールしていきましょう。

退職理由の伝え方に失敗しない重要な2つのポイント

ここでは退職理由を伝える際に気をつけるべき2つのポイントをお伝えしていきます。

1つ目はネガティブな退職理由はそのまま伝えない。ということです。

例えばパワハラを受けた、いじめを受けた、仕事の面白みが無い、やりがいが無いなどネガティブなことはそのまま伝えずに、『数字を求めるあまり、過剰にストイックな組織だった』とか『今の仕事を通してあらたな分野に興味を持った』など事情は汲んでいるという伝え方や次に繋げるような伝え方をするようにしましょう。

こういった理由は嘘はついてはいけないですが、日本では建前文化が非常に強いので、ある程度オブラートに包んだり、脚色することは行っていくべきです。

そうすることで人のせいにしたり、ネガティブ面にしか目が行かないという印象を面接官に与えることなくポジティブに受け取ってもらいやすくなります。

2点目は退職理由を伝えるときにハキハキと自信を持って伝えるということです。

退職理由というのは面接を受ける側からすれば言いづらいと感じることが多い質問です。

よって、ボソボソ自信なさげに答えるとそれだけで負い目を感じていると見られることもあるので自信を持って返答していきましょう。

こういった返答するときの態度というのも結構重要なことなので意識していきましょう。

こういったことを意識していくことで面接官に退職理由を聞かれた際にもマイナスなイメージを与えることなく答えていくことが出来ます。

是非参考にしてみてくださいね。

退職理由答え方まとめ

・数値等を使い具体的に退職理由を伝える
・ネガティブな退職理由はそのまま伝えない
・ハキハキと自信を持って伝える