こんにちは、転職40です。
今回はブラック企業の多い業界を紹介していきます。
ブラック企業が多い業界というのは特徴があり、これら業界の特徴を押さえておくことで会社選定時にブラック企業を選んでしまう可能性を減らすことが出来ます。
あなたも是非ブラック企業の多い業界の特徴をつかんでブラック企業に入るリスクを減らしていきましょう!
・ブラック企業が多い業界の特徴とその理由
・ブラック企業が多い業界を具体的に解説
・ブラック企業が多い業界でホワイト企業を見つける方法
ブラック企業が多い業界の特徴とその理由
ブラック企業の多い業界の特徴としては
- 顧客単価が低い(小売業、サービス業など)
- 個人向けビジネス(不動産、投資、ブライダルなど)
- 顧客に合わせる必要がある(IT、MR)
- 趣味性の高いもの(アパレル、マスコミ、アニメ、旅行業など)
- 差別化しづらく競争が激しい(事務機器販売、自動車販売など)
- 労働集約型
という特徴があります。
特徴全体を見ていくと単価が安くて、競争が激しい業界にブラック企業が多い傾向があります。
100円と10,000円の商品を売る難易度の違いは?
単価が安い場合は商品を数多く販売しないといけないので必然的に忙しくなります。
例えば100円の商品と10,000円の商品があったとして、価格差が100倍なので10,000円の商品が100円の商品を売るのと比べて100倍大変かと言ったらそうでも無いですよね。
そう考えていくと単価が低い商品を販売していくのは忙しくなるし、大きく稼ぐことも難しくなるので労働時間が長く給与も低かったり残業代が出ないブラック企業になりやすいということはわかりやすいと思います。
また、競争が激しい業界というのもブラック企業になりやすいです。
競争が激しいということは多くの会社が新規参入しやすくどんどん競争は激しくなっていきやすいということですし、新規参入がしやすいということは類似の商品やサービスも増えやすいということで商品自体の価値も下がっていきやすいです。
労働集約型がブラック企業になりやすい理由
あとはブラック企業には労働集約型という特徴も多いですね。
労働集約型というのは人手に頼ることが必要になる業界で、仕事をしたらどんな人でも収益を出しやすく確実性が高いという特長があります。
そして、労働力さえあればすることができるので参入者が多くなりやすいという特徴があります。
代表的なものとしては飲食業などがありますね。
飲食店は労働力さえ持っていれば働くことが出来て、働いた分確実に収益を得ることが出来ます。
しかし○タミに代表されるように人手がないと成り立たないため労働時間が長くなるし、多くのライバルが参入して競争が激しく、単価も低いので給料が安かったり残業代も出ないということになりやすいです。
ホワイト企業が出来上がる構造
逆に大きな資本が無いと参入できない資本集約型の業界や、高度な知識や特別な知識が無いと参入できない知識集約型の業界は給与が高かったり、労働環境が整っていたりとホワイト企業が多い傾向にあります。
ホワイト企業が多い業界についてはこちらで詳しく書いています。
こういった特徴に注目していくとブラック企業が多い業界なのかどうかという判断がしやすくなります。
では具体的にどのような業界にブラック企業が多いのか紹介していきます。
○タミがブラックの理由 小売業、飲食業、サービス業
小売業、飲食業、サービス業全体に言えることは顧客単価が低いということ、そして参入障壁が低いことが言えます。
結果新規参入者が増えて競争は激しくなり、もともと高くはない顧客単価をより下げる必要が出てきます。
そうすると収益が下がるので営業時間を伸ばす必要が出て長時間労働になっていくにも関わらず給与が下がったり残業代の未払いが起こったりします。
こういった理屈で先程紹介したような○タミのような有名なブラック企業が生まれていきやすいです。
顧客単価が高い場合もブラック? 不動産、投資、ブライダル
顧客単価が安いのも問題ですが不動産、投資、ブライダルのように顧客単価が極端に高い業界もブラック企業になりやすいです。
まず高額になるのである程度強めにセールスしないと販売しずらく、顧客はナーバスになっているので強い口調になったりメリットがある根拠を強く求めてきてそれに応えるために激務になりやすいですしストレスも相当なものになります。
そして販売が出来ないと社内では強く詰められるケースが多いです。
また個人ですと相談する人も限られてきており、強めの販売活動もあって適正な判断が出来ず購入してしまいあとあとトラブルになりやすいです。
高額の商品を血のにじむような努力で販売した結果クレームを付けられるというのはメンタル的にも非常に辛いものでこういったことが多くの退職者を生み、残った人は激務になっていくというスパイラルになりブラック企業になっていきやすいです。
○隷のような扱いを受ける?IT、MR(医薬情報担当者)
IT業界、MR(医薬情報担当者)はとにかく客の都合に左右されやすいです。
IT業界ですと顧客の業務に深く関わる仕組みを提供していることが多く、その仕組みが止まると顧客の業務が止まるということになるので、常にサービスする体制を整えておく必要があります。
そして実際にトラブルが起きたときには夜中であろうが土日であろうが対応する必要があり、家にいても平気で連絡がきます。
そうして対応することが必須です。
MRに関しても実際に働いている方に話しを聞いたのですが医者の要求がかなり厳しく、業務と関係ないことを要求されたり、定期的な接待が必須とのことでした。
実際に医者に要求されたことを聞くとこれは医者の○隷ではないかと感じるほどでした。
この2業種は給与は高い傾向がありますが、こういった労働環境が厳しい場合が多いでそのてん意識をする必要があります。
好きだという気持ちを搾取される アパレル、マスコミ、アニメ、旅行業
アパレル、マスコミ、アニメ、旅行業はこの分野のことが好きで、働きたいと考える人が多い業界で、実際に就職の人気も非常に高い業種です。
よって、会社が足元を見て労働条件や労働環境の改善を怠っているケースが非常に多いです。
給与が非常に低かったり、マスコミは徹夜が当たり前と言われるように、労働環境が過酷な会社が多いです。
それでも働きたいと考える人が多いので労働条件や労働環境が改まることがなく、新しい社員をどんどん入れて使い捨てになってしまうことが多い業界です。
いくら自分が好きで興味のある分野であっても労働条件や労働環境をしっかりチェックする必要がありますね。
とにかくライバルがやばい 事務機器販売
事務機器販売はとにかくライバルが多いです。
よって、日々テレアポを行いアポイントを取って顧客訪問を行わないといけないですし、一度訪問した会社に関してもしつこいと思われながらも定期的にアプローチを掛けていく必要があります。
そして社風も体育会系の会社が多く、販売ができないと鬼のように詰められます。
成績が上がっていなければサービス残業も低い給料も当たり前という風土が強いのでブラック企業になりやすいです。
ホワイト企業と言われがちだが実はブラック企業の危険性がある業種
意外と病む社員が多い? 金融(証券会社、銀行等)
金融業界は給与も高く社会的な地位も高いため人気の業種です。
しかし、例えば金融業界の中でも人気の高い証券会社は激務です。
忙しいときは家に帰れないということも日常茶飯事ですし、成績を上げられない場合は会社に居づらい雰囲気になります。
そして知識や資格が役立つことが多いので常に勉強する必要があり、休日も顧客との関係を作るためにゴルフをするなどといった接待も激しいです。
他に銀行などは社風としても新しいことに挑戦していくというよりも、失敗しないように業務を無難にこなすほうが重要視されるので新しいことに挑戦したいと考える場合は窮屈さを感じる場合が多いです。
また、相手を数字で判断する場面も多々あり、ときには相手が窮地に陥ることがわかっていながら融資をしないとか融資を引き上げるということをする必要もありそういった面に病んで退職する社員も多いです。
休日や業務時間以外も勉強をしたり接待を行ったりと仕事のことを常に考えられるかという点を考慮することが金融業界では必要で、このことをよく考えずに入社するとたしかに給与は良いけどブラック企業並の労働環境だと感じる方も多いというのが現状です。
足の引っ張り合いも頻発? コンサル業界
コンサルは専門的で高度な知識が必要とされる仕事で多くの人に憧れられたり、給与も一般の会社よりも高いケースが多いです。
しかし、仕事は激務で忙しいときは終電を逃すといったことも頻繁に起こる業種です。
また常に勉強が必要ですし社内での競争も激しく第一線で働いていくためには精神的な負担が大きく、競争が激化して足の引っ張り合いになってしまうケースもあります。
よって、はじめは憧れて入社したものの退職する社員が多い業種でもあります。
そういった会社内での激務や常に勉強することに対して抵抗が無いのかをコンサル業界への転職を検討する場合は考える必要がありますね。
徹夜、接待と昭和のかほりが 広告代理店
広告代理店の業界ではクライアントが大手企業で商売の額も大きいし、長期間付き合う必要がある場合がほとんどのためクライアントの力が強く無茶な発注や要求をしてくるケースが多いです。
仕事量が非常に多く指定された納期に関しても間に合わせる必要があります。
よって激務になりやすいですし、仕事が終わらなければ残業も徹夜も当たり前という考えが蔓延しています。
そして、クライアントの接待もあり夜遅くまで拘束されます。
確かに広告代理店はクリエイティブでスマートな印象がありますし、給与も高い場合が多いですが激務かつ時間の拘束時間も長いブラック企業ということが多いです。
ブラック企業が多い業界でホワイト企業を見つける方法
ここまでブラック企業が多い業界の特徴を説明してきましたが、ブラック企業が多い業界の中でも労働環境の良いホワイト企業を見つけられることがたまにあります。
それはブラック企業が多い業界で大手企業の子会社を見つけるということです。
もちろん大手企業のすべてがホワイトということではないですが、大手企業には労働組合があったり厚生労働省の監視も厳しいこともあり労働環境が良い場合が多いです。
そういった比較的社員にプラスの労働環境を作る必要があるという考え方は子会社にも引き継がれることが多くブラック企業が多い業界でも良い労働環境の可能性が高いということですね。
よりその可能性を上げるためには親会社の労働環境を就職四季報や口コミサイトで調べるという方法があります。
親会社の労働環境を調べてみて労働環境が良い場合は、子会社も労働環境が良い可能性は一気に上がります。
また子会社であることやブラック企業が多い業界であるということから、競争率が低く入社しやすい場合もあります。
このようにしてブラック企業が多い業界でも労働環境が良い会社に注目していくことで転職の成功率を上げていけます。
最終的には自分で確認することが重要。
労働環境は人によってブラックと感じる基準が違う場合があるのでブラック企業の多い業界であってももちろん良い労働環境の会社もありますし、自分にとってはブラック企業ではないということもありえます。
例えば車の運転がすごく好きであれば運送業に入社してドライバーとして多少労働時間が長くてもブラックには感じないだろうし、人と接するのが大好きであれば小売業やサービス業で働いて多少労働環境が悪くてもブラックに感じない場合もあると思います。
また、ホワイト企業が多い業界は当然人気が高く転職希望者が多いので、特定の業界だけにこだわっていてもなかなか転職が決まらない場合もあったり、自分にとっては良い会社を見逃してしまうという可能性もあります。
よって、今回紹介した業界の情報を参考にしつつ、あなたに合った業界を見つけていきましょう!