40からの転職で安定した收入を得られる公務員を目指したいと思っても40代では厳しいと考える方もいるかと思います。
公務員採用試験とは、従来は高卒や大卒の新卒や第二新卒を前提としたものがほとんどでした。
しかし、最近では中途採用を実施している地方自治体が増えています。
そうはいっても、本当に40代でも公務員に転職出来るのかと不安に思う方も多いと思います。
そこで今回は、40代の転職として公務員の中途採用が検討できるのか、どのようなアプローチが必要なのか詳しく説明していきたいと思います。
・公務員とはどのような仕事なのか・〇〇があると採用されやすい?40代転職者が有利なこととは?
・採用試験とはどのようなもの?勝ち残るための準備方法
公務員と民間企業の違いとは一体どのようなものなの?
公務員とは国や各自治体に所属して業務に従事する人のことを指します。
民間企業は、こうした公的機関以外で基本的に営利を目的として運営されている会社のことです。
公務員・民間企業と運営元が異なるので、仕事の内容や目的などにも違いが生じます。
では、公務員と民間企業の違いを詳しく説明しておきましょう。
国民の暮らしを支える!公務員の特徴とは?
公務員が従事している仕事は、ほとんど国民の暮らしを支えるものであり、基本的に営利が目的ではありません。
そのため、公務員の給与は所属団体が業務によって得た利益ではなく、日々国民が納めている税金で賭われているのです。
公務員は行政が管理している職場ですので、仕事のほとんどが公共事業に従事するものとなっており、定時で上がれる仕事がほとんどなのです。
また、公務員といっても国家公務員と地方公務員があり、それぞれ仕事内容や役割が大きく異なります。
利益を上げることが大事!民間企業の特徴とは?
民間企業は基本的に営利目的で運営されており、利益を上げなければ会社の運営を続けることは出来ません。
そのため、利益を得るためには膨大な量の仕事を処理しないといけないので、残定時で帰れずに残業ということも珍しくありません。
民間企業に勤めている人の給与は会社が事業で得た利益から支払われることになります。
40代の公務員転職希望者はこれを知っていれば安心!年齢制限はあるの?
40代で公務員に転職を考えているけど詳しくまでは知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、先ずは公務員の中途採用について基本的なことを説明していきたいと思います。
公務員の中途採用は、実施する国の機関や地方自治体などによって様々な呼称があり、社会人採用や社会人経験者採用枠などのように書かれていることが多いです。
公務員は行政機関ですので、年度制を採用して業務が進んでいます。
そのため年齢の指定がされていることがほとんどなく、60歳まで年齢制限なしといった募集もあります。
また、昨年度までは年齢制限があったのに、今年度の募集では年齢制限がなくなるというケースも珍しくありませんし、逆に年齢制限が加わるというケースもあります。
ですので、最初から諦めるのではなく、丁寧に情報を集めるようにしましょう。
安定性はあるけど出世できるの?
40代で公務員になってからの初任給は、これまで歩んできたあなたのキャリアを内規に基づいて査定されます。
しかし、肩書きに関しては振り出しからになることが多いでしょう。
公務員は、勤続年数によって肩書が上がっていきます。
よって、40代の中途採用では出世したとしても勤続年数が少ないので上がる階級には限界があります。
しかし、いまの世の中は激動しており、20年前であればほとんどなかった中途採用ができたように、公務員の人事制度が変わっています。
今後は中途採用でも経験や働きによって肩書が今まで以上に上がるなど変化がある可能性もあるので、現状だけに捉われるのは賢明ではありません。
難易度高そうだけど実際どうなの?公務員の中途採用試験のあれこれ
ここでは、公務員中途採用試験について説明していきます。
公務員は魅力的だけど、採用試験がありますので躊躇する方もいるかと思います。
では、実際はどうなのか見ていきましょう。
公務員の中途採用の難易度ですが、競争倍率が10倍以上になることから、非常に難しく感じるでしょう。
ですが、この競争率はで使われるテストは高校生レベルの学力テストです。
よって、問題としてはそれほど難しいものではなく、競争倍率を聞いて感じるほど厳しいものではありません。
公務員中途採用の試験があるのを前提に半年や1年前から、コツコツ対策する人はほとんどいません。
裏を返せば、先のことを見越して試験対策をすれば、かなり有利に1次試験を迎えることができます。
採用試験の対策方法とは?
1次試験では筆記試験がおこなわれます。
全く同じ問題が出ることはないのですが、同じ発想で同じ知識や公式を使う問題が頻出するので、書店で販売されている定番の書籍を解くなど、独学でも可能です。
対策をしておく科目は、一般教養科目の出題範囲の半分を占める、数的推理、判断推理、社会科学を優先的に取り組んでおくといいでしょう。
2次試験の小論文については、毎日欠かさずに新聞を読んでおくといいでしょう。
特に受験予定の地方自治体エリアの地方紙や日本経済新聞を併読しておくといいでしょう。
採用されやすいのは〇〇がある方!
40代で公務員への転職を検討する場合、これまでのあなたの社会経験が活きることもあります。
日頃から様々な人と接してきた経験があり、コミュニケーション能力が高い40代の方は、公務員に転職しやすいでしょう。
人手不足や即戦力人材の必要性が高まってきたことから民間企業などで社会人経験を積んだ人の受け入れ口が大きくなっていることから、社会人経験があると採用されやすい傾向にあります。
公務員のメリットとは?
メリットとしては、やはり住宅手当や退職金などの福利厚生が手厚いことや、社会的信用が高く住宅ローンなどを組みやすいこと、基本的に倒産の恐れがないこと、法律で身分が保証されておりクビになる心配が少ないことなどの安定性が最も大きいです。
また、仕事のスケールが大きく、社会貢献を実感できることもメリットと言えます。
公務員のデメリットとは?
仕事が法律で定められており、前例主義であり新しいことに取り組みにくいため、民間企業のように臨機応変に樹有に仕事に取り組むことが難しく自由度が低いです。
また、配置転換(地方公務員)や出向(国家公務員)による異動が多くあり、給与が年次で決まっているので、成果を出したことによる大幅な給与アップは望めないことです。
転職エージェントを活用しよう!
公務員への転職というと転職エージェントを使うのは難しいと感じる方もいると思います。
しかし、数は多くはないですが転職エージェントの未公開募集で公務員の募集をされることが実はあります。
よって、40代の転職で公務員を目指す場合も転職エージェントを活用することは有効です。
また、転職エージェントはどれも一緒だろうと考えている方も多いと思います。
確かに、最近の転職エージェントは質の高いサービスを無料で利用することが出来ました。
そのため、どの転職エージェントを利用しても転職自体は難しくありません。
しかし、本当に入社したい企業、悩みがない職場、満足できる待遇を手に入れるためには、自分に合った転職エージェントを選ばないといけません。
転職エージェントの質によって、転職活動の成功や転職後の満足度がかなり違ってきますので、複数登録してみて自分に合った転職エージェントを選んでください。
40代で公務員に転職できる最大の武器は今までのキャリアやスキル
公務員と民間企業の違いやメリットやデメリットなどについて紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
この記事を最後まで読んでみて、40代で公務員への転職は自分の経験やコミュニケーション能力が最大の武器だということが分かったと思います。
ですので、あなたが今まで経験してきたスキルやキャリアをアピールできれば、40代からの転職でも大いに可能性は広がっています。
職種によっては公務員試験の難易度も決して簡単とは言えません。
しかし、人生は一度きりです。
本当に公務員になりたいという方は、この記事を参考にして是非挑戦してみてください。
・地方紙や経済新聞を日頃から読む
・コミュニケーション能力が高い
・事前に採用試験の準備をする