こんにちは、転職40です。
転職時にブラック企業に応募したり入社するのは絶対に避けたいものです。
しかし、一時期問題に大きな話題になったブラック企業の話しは今でも耳にすることもあり、ブラック企業というのはいまだに一定の割合であるものだということがわかります。
よって、募集内容や面接時などの短時間で見分ける必要があり、ブラック企業を見分ける方法を知っていれば入社してしまうリスクはかなり下げることができます。
今回はその方法を紹介していきます。
・ ブラック企業の特徴
・ブラック企業を判断するために利用できる無料の情報源
・ブラック企業最終チェックに必須のサービス
そもそもブラック企業とは?その基準を公開
ブラック企業という言葉はここ最近よく使われる言葉でかなり浸透してきていますよね。
しかし実は『ブラック企業』という言葉の定義などは曖昧なものです。
厚生労働省は下記のようにブラック企業の特徴を提示しています。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
出典:厚生労働省 Q&A 「ブラック企業」ってどんな会社なの?
この記事では上記したような労働環境や労働条件が一般的に考えても著しく低い会社をブラック企業と呼ぶことにして対策を紹介していきます。
給料が高い
単純に募集内容に書いてある給料が低い場合は見ればすぐにわかり、その会社を選ばなければ良いだけなのでそれほど問題はないです。
しかし、それほど高いスキルを求められず、求人のハードルも低いにも関わらず給与が一般より高いという場合があります。
その場合は内容をよく見ていくと歩合が占める割合が高く、基本給が低いといった場合は結構あるので条件はしっかり見るべきです。
特に基本給の金額が記載されていない場合はこのパターンが多いので注意してください。
記載されている給与はノルマを達成した場合など条件付きの場合が多いので、どのような条件でその給与をもらえるのかということはしっかり募集内容を見たり、募集内容を見てもわからない場合は面接で確認してください。
そこで厳し目の条件がついていたり、面接で話しをはぐらかされる場合は怪しいと考えたほうが良いですね。
提示している給与に大きな幅がある
給与条件を見ていくと300万円から800万円など提示している給与に幅がある会社は注意してください。
上限の給与をもらおうと思ったらありえないハードルのノルマを達成しないと、その給与をもらうことが出来ないということが多いです。
また、そういった通常では難しいノルマを達成しないともらえないような額を提示している時点で怪しい会社のフラグが立ちますね
この給与の金額の幅はしっかり見ていってください。
選考基準が甘いにもかかわらず長期間募集を行っている
まずそもそも選考基準が甘い会社は注意が必要です。
例えば
『経験不問』『年齢不問』『業界最高水準の給与』『フリーターOK』
といった条件ですね。
これくらい基準を甘くしないと求人に応募者が来ないということだったり、人がすぐに辞めるのでとにかくどんな条件でも人を入れておこうと考えている可能性があります。
さらに選考基準が甘いにも関わらず長期間募集を行っている場合も、求人募集に応募がなかったり面接の結果どの応募者からも選ばれなかった可能性があるので注意する必要がありますね。
他にも、大量に人を採用している場合も何らかの理由で社員が一斉に辞めてしまっていたり、日常的に多くの社員が辞めている可能性があるので怪しいですね。
こういった選考基準や募集方法に注目をしていくことも重要です。
従業員数に比べて求人が多い
例えば従業員数が40名なのに常時15名の求人を行っていたらそれはかなり多くの社員が辞めていっているということが想定されます。
通常求人は多くても従業員数の1割位の人数の募集をするくらいが適正なので、このように従業員数に比べて求人数が多い場合もブラック企業の可能性が上がります。
この点も注意してみてください。
面接でスキルチェックや具体的な話が無く労働条件等の質問に明確に答えない。
面接時にあなたの今までの経歴を軽く聞く程度で、あとは雑談に終始しあなたがどのようなスキルを持っているのかや、具体的にどういう考え方でどう働きたいかの確認が無かったり、業務に関する説明などがない場合は注意が必要です。
そういった会社は社員が不足しており、とにかく入社しそうであれば無条件に入社させようと考えているケースが多いです。
また、労働条件や待遇の質問に対して答えなかったり、聞いてはいけないような変な雰囲気になる会社は要注意です。
自分の会社の労働条件や待遇に対して自信があったり後ろめたさがなければ普通に答えるはずですし、答えるべき内容なのでこの点はしっかり確認するようにしてください。
ただし、給与など待遇に関しては聞き方を間違えると変な印象になる場合があったり、日本人はお金の話しをするのが苦手なので、うまく聞くことが難しそうだったり、聞くことに抵抗がある場合は転職エージェントのキャリアアドバイザーに確認してもらうのも有効です。
そうして転職エージェントのキャリアアドバイザーをうまく活用していきましょう。
抽象的な社風や不都合な特徴をわかりづらく伝えている。
ブラック企業は社風が抽象的だったり、特徴を見てもなんとなく良さそうだと感じるように書いてあるだけで伝えることが抽象的な場合が多いです。
例えば『若い人が頑張っている会社』『未経験者が活躍中』という場合は経験を積んだ年配の社員が辞めてしまい不足している状況だったりする場合があります。
年配の経験者が辞めてしまう会社ということは労働条件が悪かったり、長期間頑張って仕事をして経験を積んでも評価されない環境の可能性があります。
『実力主義』『社員が本気で頑張っている会社』『年功序列撤廃』という場合は、きついノルマ設定がありもしそのノルマをクリアできない場合は大幅に給料が下がったり、会議で厳しい追求をされるなどあるかもしれません。
年功序列がない実力主義の落とし穴
そして年功序列がないということは成績を上げているときは良いですが、もしあなたの成績が下がった場合は会議で厳しく追求されたり年下が上司になる可能性もあるということです。
もちろんガチガチの年功序列というのも良くない面が多いですが、曖昧で抽象的な表現で打ち出している会社には気をつける必要があります。
他にも『ノルマ無し』『やりがいのある仕事』という場合は確かにノルマは無いしやりがいはあるけど、長時間労働を強いられたり、休日出勤が頻繁にだということがあるケースがあったり、『アットホーム』『雰囲気最高』という場合は親族経営で会社が私物化されていたり、社長がワンマンで知らない内に色々なことが決まっていてそれがすべて無茶な要求だといったこともあります。
これらのことは言いようで良く言えば確かにそうだけど、、、、ということが多いです。
よって、こういったことを募集内容に書いてある会社に関しては勤務状況はどうなのかの確認を面接でしたり会社の雰囲気を良く確認したほうが良いですね。
社風や会社の特徴は書いてあることをそのまま受け取ることは危険であることは意識すべきで、特に紹介したことを訴えている企業は特に気をつける必要があります。
もちろん、これらのことはあなたにマイナスに働くだけではなく、あなたに合っている場合もあると思います。
よって、本当に自分に合った環境なのかや、極端な状況でブラック企業ではないかをしっかり確認していきましょう。
途中で帰ってもOK?面接で態度が横暴
面接を複数受けていると明らかに必要のない答えづらい質問や、威圧的な話し方で圧迫面接をする会社があります。
しかし、そういった会社が個人向けビジネスを展開している場合、そういった面接を受けた転職希望者はその会社の商品を二度と買わないと思うものです。(経験あり)
企業向けのビジネスであっても企業と企業でも繋がりはあるので、将来的にあなたが他の会社に入社した場合、同じ業界に入社する可能性も高いわけですしその会社と付き合う可能性もあるわけです。
そういった場合に圧迫面接を受けた人がどういう印象を会社に持ち続けて、どういう対応をするのかということを想像できない面接官がいるという事自体が、その会社のヤバさを表していると感じます。
よって、圧迫面接をする会社は避けたほうが良いですね。
ちなみに僕はあまりにも圧迫面接すぎて途中で帰ったことがあります。
これは転職エージェントに対しても自分の印象が悪くなるのであまりすべきことではなかったと思いますが、圧迫面接をする会社はそれくらいイケてない会社だと僕は認識しています。
厚生労働省の法令違反リストは使えない?ブラック企業を無料で効率よく見つける方法は?
たまにブラック企業を見つけるために厚生労働省の法令違反リストの確認を推奨する方がいます。
しかし、厚生労働省の法令違反リストは一つの県で発表されている会社数が5件前後と件数が非常に少ないのと、厳密に言うと掲載されている企業は法令違反で労働条件に関するものではない場合もあるのであまり参考にならないと感じます。
もし無料でブラック企業情報を見るのであれば口コミサイトを見ることをお勧めします。
口コミサイトでは実際に働いていた方の評価を見ることができるので非常に参考になりますし、評価が低い順に見ていくとかなり高い確率でブラック企業を見つけていくことが出来るのでおすすめです。
是非無料で活用してみてください。
おすすめの口コミサイトを見てみる
キャリコネ
https://careerconnection.jp/
Open Work(旧vorkers)
ttps://www.vorkers.com/
転職会議
https://jobtalk.jp/
2,000円で離職率、平均勤続年数を見る方法とは?
有料でも情報を見たいという場合は、就職四季報をお勧めします。
就職四季報では離職率や平均勤続年数、平均年収、有給取得日数といったブラック企業かどうかを判断するのに重要な情報が多く入っています。
就職四季報はブラック企業かどうかを判断するためだけでなく、各企業の重要な情報を知れますし、書籍版では2,000円ちょっと、電子版では2,000円を切る価格で購入できるのでぜひ手に入れることをお勧めします。
東京商工リサーチで最終チェック
東京商工リサーチでは1社につき1,200円で東京商工リサーチが独自に調査した調査結果を見ることが出来ます。
1社ごとにお金がかかるのですべての会社のデータを購入するのは現実的ではありませんが、面接を受けて良い会社だと感じたけど気になる点がある場合や、面接が進んできて最終的な判断をする場合などはデータを購入して見られることをお勧めします。
入社したら数年は関わる会社になるのでこれくらいの出費は行って企業の実態を知っておくことをお勧めします。
ブラック企業の登録が極端に少ない転職エージェント
最後におすすめするのは転職エージェントに登録を行い、企業を紹介してもらうことですね。
企業は転職エージェントを利用して入社が決まると年収の30%程度を支払う必要があります。
例えば年収500万円の社員を紹介すると150万円の手数料を転職エージェントに支払うわけですね。
すると退職が多いブラック企業では入社ごとに紹介手数料を支払い、すぐ辞められるということが繰り返されることになるので非常にお金がかかってしまいます。
よって、離職率が高いブラック企業が転職エージェントを利用することはほとんどなく、手数料が安い転職サイトに登録を行っている場合が多いです。
また、キャリアアドバイザーもある程度会社の評判を知っているのでブラックの噂がある企業は事前に教えてくれたり、紹介をしないということあるのでより安心ですね。
よって、ブラック企業が心配な場合は転職エージェントに登録を行い会社を紹介してもらうということもブラック企業への入社を避ける有効な手段です。